つよく、あたたかく、やさしい想い

ボリビア2日目。

ボリビアの朝ごはんはみんなたくさん食べる。

1日のはじまりであり、働くのにエネルギーを使うからだ。

目玉焼きの下にはご飯と焼きバナナ。パンもついてくるし、近くのカカオ畑でとれたカカオで作ったホットチョコレートも。

朝ごはんを食べたらナシアの農園。モンテシエロへ向かう。

これまた道中は悪路で、グネグネ、アップンダウンは当たり前。酔い止めは絶対に必須。

彼女の農園は広く、森の中にある。

コーヒーツリーの周りや中には木々がたくさん自生しているのだ。

彼女曰く、たくさんの木々を伐採し、農地面積を増やすことで生産効率を高めることはできるが、土壌や鳥や動物たちの生態系を壊すことになる。

それは今まで培われてきた土壌のミネラルも失うことになると。

自分たちの農園らしさ。

テロワールという言葉はよく使われるけど、明瞭なフレーバーだけではない、彼女たちのアイデンティティも確実に含まれている。

ナシアは僕たちの訪問にとても張り切ってくれて、今日1日のプランを立ててくれた。

おじいちゃんとナシア

チェリー摘み取り、パルピング、ウォッシング、ドライイング全体験のフルコース。

おお!すごい!楽しみ!

も束の間、想像以上にハード。ほんとにハード。

農園は傾斜で、山登りしながらの重労働。

降る途中で転倒して1回転したのは今回のハイライトのひとつと言っても過言ではない。

ハードワークのあとは彼女たちのサプライズ。

お祝いの楽団に美味しい食事。

みんなでこの瞬間を共有できたこと。

これも今回のハイライト。間違いなくね。

ありがとう。ナシア、ママ、パピ。

幸せ気分100%の状態で次に立ち寄ったのは(立ち寄ったと言っても悪路グネグネ)、コマーシャルコーヒーの生産からスペシャルティーに移行したいエルビス。

まだまだ22歳のエルビス

ナシアは彼に僕たちを会わせたがっていた。

実際に会わせることで、本当に海外のロースターが自分のコーヒーを買ってくれることが実現するということを知ってほしいから。と、ナシア。

そうでもしないとなかなか信用してくれない。

それこそTYPICAのダイレクトプラットフォーム見れば分かるじゃんとも思うけど、それよりも前のステップでつまづくのも事実。

日本にいる僕たちがインターネットからでは触れることのできない彼女ら、彼らの苦悩、葛藤を肌で感じることができた瞬間だった。

なにより、ナシア。あんたはピュアで熱いな。最高だぜ。

本日のフルコース最後のデザートは、ナシアお気に入りスポットの滝。

これまた遠い笑

だけども滝すらも圧倒的スケール。

みんなが上ってるとこは滝のしぶきがバンバンくる。

マイナスイオン、マイナスイオン、マイナスイオンとトリプレッタレベルのマイナスイオンを浴びまくって整いました。

濃すぎる。本当に濃すぎる。

前日の体験を軽く超えてくるボリビアビジット。

まだ2日目である。

明日は一体どうなるんだろうか。