Have You Never Been Mellow.
ボリビア4日目
昨晩のディナー中に飲んだコカ・コーラのカフェインが強かったのか午前5時まで眠れず、超絶寝不足で迎えたボリビア DAY 4。(海外のコーラは夜には飲むな。これ教訓。)
重たい重たい身体を起こし、外を見るとザーザーと降っている。

こっちにきて、初めての雨。
雨のボリビアもなかなか乙である。
雨だからなのか、土曜日だからなのか、街もどことなく静か。
幸いなことに本日、ファームビジットは無く、アグリカフェのウェットミル見学。
ボリビア最高峰、いや世界最高峰と言っても過言ではないコーヒーカンパニーである。
堅牢な扉をくぐり抜けると言葉を失うほどの世界。

クリーンカップを作るために100%ベストを尽くす巨大工場が僕たちの前に現れた。
徹底された管理、システム、フィロソフィー。
まるで軍隊の基地のよう。

午前中はカッピングを2セッション。
最初はボリビア国内の小規模生産者から集めたコーヒー。
後半は自社の農園でもある、フィンカ ロス・ロドリゲスのラインナップ。


ユニークなフレーバーと言うよりはどれもクリーンカップが際立つ、まさにアグリカフェのアイデンティティーを表したコーヒーたち。
カップを取り、みんなでそれぞれのカップについてフィードバックを行う。
カッピング後はランチ休憩。




おもてなしの心が嬉しい。
どこぞのオシャレなカフェかと見間違うほどのクオリティーである。
腹ごしらえのあとはウェットミルの見学。
とてつもない設備と徹頭徹尾クリーンカップを追求したシステムがレベチである。すごい。




ラボにも入り、専任の研究者とトークセッション。
ラボ内は門外不出のデータばかりで、撮影禁止とのこと。ガードが堅い!
最後にドン・ペドロに質問をしてみた。
「こんなに完璧に近いコントロールシステムだけど、更に目指している高みはありますか?」
ドン「私たちが今やっていることはワイン業界の手法を倣ってやっていますが、まだまだ足元にも及ばないと考えてます。」
他の生産者からしたら羨むほどの設備環境であるにもかかわらず、さらにその先、その上を常に見ているアグリカフェ。

誰よりも早く、誰よりも遠くへ。
他の追随を許さない強い意志を感じた。
メジャー(野球漫画)で言うところの海堂学園か。
昨日まで出会った生産者たちとは180度環境が違うと言っても過言ではない今日のアグリカフェ訪問。
それぞれ違う魅力が溢れるボリビア。
ケイオスすぎるよ、ボリビア。
もう気づいたらボリビアから帰国できないんじゃないかと思うくらい沼る可能性高し。
雨上がりのボリビアの夜は心地良いそよ風が吹き、さらに居心地の良さを誘惑しているようだった。(オリビアか)
