大切な場所
9/9 ボリビア3日目~後編~
フィンカ・イザベルを後にして、ボリンダ地区にあるセルソさんの『ゴロンドリーナ農園』へ向かいました。
2019年の大統領カップ(生豆の品質を競う品評会)で1位に輝き、それ以前も何度も上位に入賞している農園です。
スペイン語で『ツバメ』を意味するゴロンドリーナ。その名の通り農園にはツバメの巣があり、様々な野鳥が気持ちよさそうに飛び交う場所でした。
私たちが農園に着くと、ゲイシャのカスカラ(コーヒーチェリーを乾燥させて抽出したもの)で作ったアイスティーをご馳走してくれました。味わいは、何と表現すれば良いのか…個人的には浅田飴のような甘くて独特な香りを感じ、風味は上品なレモンティーを飲んでいるような感覚…なんて贅沢な体験でしょう。
セルソさんのお話を伺うと、不作に加えて土地のオーナーが高齢化で突然農園を手放す事になり、もともと240袋(1袋で約60kg)くらいの生産量があったところから今年は40袋しか収穫が出来なかったそうです。
現在は、20年以上続けている土地を自分自身の手に取り戻すために、お金を貯めながら頑張っていると話してくれました。
その後コパカバーナ地区へ移動し、大統領カップで優勝したコーヒーを栽培したコーヒーが植わっている区画を見ることができました。
あまりの急斜面に転げ落ちそうになりながら必死に坂を登り(本当に怖かった)、たどり着いた場所は絶景…!
理屈云々ではなく、この場所で育つコーヒーはきっと美味しいんだろうな。そんな圧倒的な”空気感”がそこにはありました。
厳しい境遇に置かれても、諦めずにコーヒーの栽培を続けて努力するセルソさんの姿に感銘を受けました。私たちに出来ることはコーヒーを購入して少しでも貢献することだと思うので…私たちももっと努力してたくさんのコーヒーを仕入れられるようになろうと決意しました。
セルソさん、農園の皆さん、貴重な体験を本当にありがとうございました!