青い空の真下で

9/14 ボリビア最終日

あっという間の8日間、ついにボリビア滞在の最終日。

ラパスにあるナイラカタのドライミルに到着すると、ファンさんご夫妻とたくさんのコーヒー生産者さんが集まっていました。



ナイラカタのファンさんと、新しいキュレーターのマテオさんが集めた小規模生産者さんのコーヒーを約60種類カッピングし、フィードバックしていきます。

新しいキュレーターのマテオさん(右)

お湯が冷めやすいので一斉にお湯を注いでいました
約60種類ほどのコーヒーを5セット程に分けてカッピング!



ボリビア各地から集まってくれた生産者さんたちは、自分のコーヒーが日本のロースターたちにどんな評価がされるのか…?そんな様子が窺え、とてつもない緊張感が伝わってきました。

生産者さんの中に1人…



標高約4,000m。沸点が低くコーヒーの液体も冷めやすいため、スピーディにテイスティングしていきます。

照りつける太陽と薄い酸素の中、気づけば約5時間にわたりカップを取りながら生産者さんにフィードバックし、流石に疲労困憊になりましたが…素晴らしいコーヒーをいくつか見つけることができました。

特に印象に残ったコーヒーは、3日目にお邪魔したフィンカ・イザベル(フェルナンド・カイエさん、ガブリエラさん)のカーボニックマセレーションと、一昨年取り扱ったリコマWS(レイムンド・アイカさん)のウォッシュドです。

この2つのコーヒーは味の感じにくいラパスの過酷な環境のなかでも、群を抜いて素晴らしかったです。生産量が限られているので買付できるかはわかりませんが…ぜひお店でご紹介できればと思いました。

その他にも気になったロットがいくつかあり、これから情報を整理して買付を行っていく予定です。

この日のカッピングだけでなく、私たちがコーヒーをテイスティングして意見を出し合い、それを真剣に聞いてこれからのコーヒー生産に繋げていこうという生産者さんたちの熱い眼差しが脳裏に焼き付いて離れません。

いままで生産者さんのストーリーはチェックしつつも、とにかくクオリティ重視の姿勢は崩していませんでした。そしてコーヒー生産者はそれぞれ異なる環境や境遇の中でコーヒーを一生懸命つくっています。無常にも私たちロースターに評価されて買付けされ、人気に偏りが必ず出てきます。

今回、たくさんの生産者さんにお会いし、熱意や取り組みに触れ、クオリティでコーヒーを買うという価値観だけではない、〇〇さんの人柄が好きだからコーヒーを買ってみたい。そんな価値観が生まれました。

できることなら、そこから毎年関係を育んで一緒にもっと美味しいコーヒーを作っていきたい。そう思うようにもなりました。

ボリビアに来ていなかったら絶対に生まれなかった気持ちであり、コーヒーに携わってきた中で、私自身の大きな1歩を踏み出すきっかけになりそうです。

こんな貴重な機会をいただいたTYPICAさんや、ハーベストシーズンの忙しい中歓迎してくれたボリビアの生産者の皆様、キュレーターの皆様、サポートの皆様、本当にありがとうございました。

私たちはまだまだ小さなコーヒー屋ですが、必ず成長して恩を返していきます。

そしてロースターの皆様、一緒にボリビアを巡ることができ、たくさんのコーヒー談義をして下さり本当にありがとうございました!笑いすぎてこの8日間で表情筋が大変なことになってます。

また来月、日本でお会いできるのを楽しみにペルーの旅へ向かいます🇵🇪

それではまた👋