The meaning of coming to Bolivia
KEYAKI COFFEEの松木です。
ボリビア滞在6日目は農園で朝を迎え、朝ご飯を食べたあとはカルメロさんのコーヒーのカッピングから始まりました。
全部で16カップ行いましたが、JavaやGeshaは特に良く、農園のポテンシャルを感じました。
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「昨年から乾燥棚の追加と乾燥室を設置したことで品質が安定した」とカルメロさんがお話しされていましたが、乾燥プロセスがコーヒーに与える影響が大きいことを実際初めて知りました。
カルメロさんの真面目で誠実な性格が出ているようなコーヒーが多く、コーヒーは本当にその人を映し出すなぁと思いながらカッピングをしていました。
クリーンカップで、品種やテロワールの微妙な違いがカップに表現されていて、これまでの検証や研究の成果がこのカップに詰まっていると思うと貴重なコーヒーをカップさせていただけてありがたいなと感謝が湧いてきました。
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お昼ご飯を挟んでアンディさんのコーヒーをカッピングさせていただきましたが、カルメロさんの伝統的なウォッシュトコーヒーに対してアンディは発酵プロセスに力を入れていました。
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扱う品種はゲイシャやカトゥアイ。
プロセスはカーボニックマセレーションや嫌気性発酵を用いて味わいに複雑さが生まれていました。
カッピングしていてすぐに特別なコーヒーということが分かりましたが、なにより冷めても甘さが持続しているのが品質の高さを物語っていました。
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5種類のカッピングでしたが、どれも素晴らしくてカップする毎に色々なフレーバーを感じるので楽しかったです。
発酵プロセスもアナエロビックだったり、カーボニックにしたり、ナチュラルだったりとアンディさんの試行錯誤が見えてワクワクするカッピングでした。
全てデータ化して同じプロセスを再現することが可能ということだったので、今後世界のロースターやバリスタから大会用のコーヒーをデザインすることもできたりするので、注目されるのは間違いないと思いました。
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最後に、カッピングまではカルメロさんやアンディの表情が少し硬いように見えましたが、ポジティブな評価を聞くたびに笑顔になるお二人がとても印象的でした。
私はその表情の変化を見るために遥々日本から何十時間もかけて来たんだと直感しました。
生産者さんはいつも丁寧な仕事ぶりで、良いコーヒーを作っています。
しかし、それがどう評価され、本当に買いたいと思ってもらえるコーヒーなのかを凄く知りたがっていました。
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今日の農園の出来事が私にとって大きな転機で、良いものを作ろうとする生産者さんへフィードバックをすることでさらに美味しいコーヒーが飲める世界になると思いました。
ほんの少しの行動ですが、それが世界を変えることができると思った瞬間でもあります。
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「コーヒーは想いを紡ぐもの」だと思います。
これまではロースターからバリスタへ、そしてお客様へ繋いでいましたが、これからはスタートが生産者さんになります。
生産者さんがどんな想いでコーヒーを作り、その結果どんな味わいに仕上げようと思ったのか?
それをロースターが汲み取り、ポテンシャルを損なわないように焙煎をする。
バリスタはお客様に合わせて微調整をすることでお客様にとって最高の一杯が出来上がるのだと思います。
そのリレーは誰かが欠けても成立しません。
だからこそコーヒーが面白いのだと改めて感じました。
今日の感動をすぐにはお客様にお伝えできませんが、ボリビアの新しいクロップが届いたら日本にいるお客様にご紹介していきたいと思います。
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KEYAKI COFFEE 松木