Reasons for a Specialty Coffee

KEYAKI COFFEEの松木です。

ペルー産地訪問2日目は2年前に取り扱いのあったフローレス・ファミリアに行ってきました!

ご家族で農園を運営されており、代々その土地でコーヒーを育てています。

スペシャルティコーヒーを知り、品質を重視して作り始めて5〜6年と言っていましたが、「高品質のコーヒーを作ることで収入が増え、生活が安定している」とお話されていました。

日本で見るHARIOやケメックスも置いてあり、コーヒーを楽しんでいる雰囲気を感じました。

農園は住居とは少し離れた場所にあり、車と徒歩で30分以上山を登りましたが、とにかく広かったです…。

ここの農園にしかない「マーシャル」という品種がたくさん植えられており、農園の上の方まで上がって見せてもらいました。

「マーシャル」はブルボン由来の自然交配種のようでフローラル、スイート、フルーティでシナモンやジンジャーのようなスパイスもあり、複雑なコーヒーになると聞き、とても興味が湧きました。

加えて標高は1800mほどあり、赤道に近く土壌もミネラルを含む土地のため、高品質のコーヒーができる条件が揃っているのはもちろん、乾燥台や乾燥室で乾燥工程をコントロールしており、ここで作られたコーヒーがどんな味わいになるのか最終日のカッピングが今から楽しみで仕方がありません。

農園主のモリートさんはお父さまと一緒に「これからも品質の良いコーヒーを作って品評会で優勝するようなコーヒーを作りたい」とお話しされているのが印象的で、内側から湧いてくるコーヒーへの情熱や愛情を感じました。

ボリビア、ペルーに来て改めて「高品質のコーヒー」にはきちんと良くなる理由があり、それを知った上で丁寧にやり続けるということが大前提にあることを改めて理解しました。

「美味しい」のが当たり前になっていますが、その裏には愛情や情熱を持って育てている生産者さんがいて、輸出業者さんがいて、日本に運んできてくれる運送業者さんがいて、初めて私たちの元に「スペシャルティコーヒー」が届いていると思うとただの「茶色い液体」ではなく、たくさんの方の想いが詰まった素敵な飲み物だと思います。

こんな飲み物は世界中を探してもコーヒーしかないので世界中の人たちが「一杯のコーヒー」に魅了されて楽しまれているのが良く分かりました。

本当にペルーに来て良かったと思いましたが、一緒に農園を回るメンバーもボリビアからの疲れが出たのか体調を崩し始め、明日の農園訪問はお休みし、身体を休める日となりました。

代わりにハエンの街を少し見ることができそうで楽しみです。

明日、明後日にはペルーの旅も終わりで産地訪問の報告も残り僅かとなりました。

これまでブログの更新を楽しんでいただきありがとうございます。

全てをお話しするには全然足りませんが、少しでも産地のこと、農園のことをお伝えできれば嬉しいです。

#typica_lab