1日目
今日は、プリマベーラのドライミルとコモディティー・コーヒーを扱う大農園のウェットミル見学に行ってきました。
まずバスの中でグァテマラについて説明を受けました。グァテマラは、33の火山がありその内の3つが活火山で、土地に多くのミネラルが含まれる為コーヒー栽培に適しており、50万の小規模農家がいるとのことです。プリマベーラはまだ新しく全体の1%ぐらいの取扱量ですが、ヨーロッパでの知名度は高く、品質管理チームが農園にも積極的にアドバイスをしているようです。
ドライミルでは、乾燥後のコーヒー豆がどのような工程で最終商品になるかを見ましたが、物凄いパイプで豆を吸い上げて、あらゆる角度で兎に角揺すりまくって選別していく感じです。最後に豆の色で分けていたので、その部分では新しいテクノロジーが使われていました。グァテマラは、大きさでランク付けがされているのもあって、ピーベリーが弾かれていましたが、味的には大きいものに負けないとのことなので、販売できたら面白いですね。このミルでは、1日で69kg袋を275個作るキャパシティーがあるそうです。この日もアメリカのバーブ・コーヒー向けのコーヒーをトラックに積んでいましたが、10年前のわずか10バックから今は年間1000バックまで増えたそうです。規模が違いすぎてピンときませんが、農園に対して関係性を築いていく為には規模が重要だと思い知らされました。
ドライミルの説明を受けている時にコーヒー豆を届けにきている農家さんに出会いました。フレディオ・ランスさんという方で標高1800mの高地でナチュラルだけを年間300-400バッグ作っているそうです。水の汚染がなく環境によい為、ナチュラルしか作らないとのことです。4年前まではチェリーの精製はしていなかったようですが、差別化して価値を高める為に精製までやり始めたとのことでした。全体的にこういった農家さんが増えているようです。この方のコーヒーは後日カッピングに並ぶとのことで楽しみです。
次にコモディティー農家の大農園のウェットミルを訪問しました。途中の農園では年に3日間しか咲かないコーヒーの花が咲き乱れ、ジャスミン、ミントの素晴らしい香りに溢れていました。バナナがシェードツリーとなっており昨年雨が少なかった為、地面にかなりホースが引かれていたのが印象的でした。ここのウェットミルは、1時間で5.5トンの皮が剥ける機械が4台、ウォッシュトを作る為、30トン入る水槽が4台ありました。パティオ1面で7万キロを乾かし、均等に乾かす為に人力で30分ごとに豆をひっくり返します。乾燥がうまくいかない時は巨大な乾燥機で豆を乾かしますが、パーチメントを焼いて熱源にしており、ここでも環境に対する配慮がうかがえます。この農園は全体で750ヘクタール、年間出荷量はパーチメントで20万キロ、チェリーでは1万キロとのことでした。
その後観光地アンティグアに向かい3種類のスープがメインのディナーを頂きました。このころからちょっと喉が痛くなってきたので、翌日午前中のアンティグア観光はスキップさせてもらって、午後まで寝ていました。