エルサルバドルのMiguelさん

エルサルバドルではカフェノル社(エクスポーター)のアレハンドロさんとご家族の皆さんにアテンドをしていただきました。

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グアテマラに比べ陽射しが強く空気は乾燥しているように感じました。

(伺った日は日中36℃)

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カフェノル社のドライミル見学とカッピングをした後、同社とお取引をされている生産者の方々と直接お話しをすることが出来ました。

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生産者の皆さんとても魅力的な方々ばかりでしたが、今回は特に印象的だったミゲルさんについてご紹介したいと思います。

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ミゲルさんはメタパンエリアでコーヒー生産をしています。

普段は弁護士の仕事もしており、二足のわらじでコーヒー生産をしています。

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パカマラをメインにブルボン・マラゴジッペを少量、そしてゲイシャを実験的に植えています。

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ゲイシャはパナマから取り寄せた品種で現在苗を植えて2年目です。

今のところ栽培は順調で来年もしくは再来年には実が成る予定。

彼自身この土地で品質の高いゲイシャが生産されることを願っているしとても楽しみと。

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その直後、ある生産者は言いました。

「今現地点でパカマラなど良いものを生産しているのに新たな品種を植えるのはどうなのかなぁ。今までやってきた中で上手くいっていることに集中していくことが良いと思っているのに、その思いと別な意見を持ったマーケットニーズに応えていかないといけないのかなぁ。その両意見のバランスを取るのが難しい」

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今回の旅を通して最初で最後の暗い言葉でした。

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この言葉を伝えてくれて、それを直接聞くことが出来たのが

Farm visitする意義であり、そしてそれが価値なんだと思いました。

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それまで、

遠いところから来てくれてありがとう!

私たちのコーヒーを買ってくれてありがとう!

など明るい言葉をかけてくれていましたが、

この時、初めて奥底に隠れた叫びを聞けた気がしました。

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この発言をしてくれた事にとても感謝をしていますし、何よりこの方が言ってくれたことも十分に理解できます。

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新しい事にリスクはつきもので、植え始めてから数年、実が成らないコーヒーノキを育てることは大変な思いもあるはずです。

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それでも私は新たなチャレンジをしているミゲルさんに心惹かれました。

チャレンジをしてくれる生産者がいることで

私たちはコーヒーの新しい感動体験をすることが出来ています。

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きっと素晴らしいゲイシャを届けてくれるに違いないでしょう。

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伝統と革新

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選べるというのはとても贅沢なことです。

稚季(弟)