グアテマラに出発します。
ある日、予期せぬ嬉しいニュースが..
TYPICAさんが企画してくれた生産者とロースターの出会い
コーヒー業界に入る前は消費者としてコーヒーを飲んでいた。そのとき興味深く聞いていたのは、産地を訪れたロースターやコーヒーハンターたちの話だ。私の手に握られた一杯のコーヒーを、魅力的な香りに満ちた特別なコーヒーにしてくれたのだ。
ロースターやコーヒー業界の人間として、いつか生産地を訪れたいとずっと夢見てきたが、現実的な事情に阻まれ実現させられなかった。そんな生産地への訪問が、TYPICAさんのおかげでできるというのだ。しかも舞台は中米・グアテマラだ。
グアテマラのコーヒーは、ストラットでよく扱っている。バランスが良く、柔らかいコーヒーとして紹介しており、店の主軸となるコーヒーだ。未知の世界であるグアテマラは、生豆の品質はクリーンで、生豆が入った麻袋まできれいに整っているようなイメージがある。
私が初めて飲んだグアテマラはどこのコーヒーだっただろうか?いつだっただろうか? 最初に飲んだコーヒーではないが、記憶に残っているグアテマラは2017年のある日…ストラットをオープンして1年ちょっと経った頃に飲んだものだ。カッピングテーブルに並べられた様々な産地のコーヒーの中にそれはあった。
それぞれのコーヒーに多様な味があって素晴らしかったが、特に興味を惹かれたのがEl Pilar農園だった。El Pilar農園のコーヒーを買って使ってみて、Strutが追求するバランスの良いコーヒー、毎日飲みたくなる心地よいコーヒーの一つはグアテマラではないかという気がしてきた。
それ以来、グアテマラのコーヒーは優先的に買いたいと思うほど重要な部分を占めるようになった。そんなふうに愛用しているものの、産地の話は十分に紹介できていない。今回のオリジントリップを通じて、グアテマラのどんな話を持ち帰ることができるのか楽しみにしている。