④ DAY2 前半 Moplaco ~シダマウォッシングステーション編~

アワッサからシダマへ

🚐移動時間2時間と告げられたものの

全然着かない。

いけども、いけども、つかない。

エチオピアタイム。


舗装された道が一転

凸凹デンジャラスロードを

4時間半かけて到着


さぁ、今日はMoplacoの

シダマウォッシングステーション

(農家さんが収穫したチェリーを日本で言う農協のような所に集めて

シダマ地区のコーヒーとして加工する場所)



実際の精製過程を見せてもらう

刺すような日差し

ジリジリと肌が焼けていく人間ステーキ

写真や映像でしか見たことのなかった

レッドチェリーの選別

パルパーや発酵槽

麻袋が積まれた保管庫

傾斜に広がるアフリカンベッド

コーヒーの精製過程だけでなく

シェードツリーのフォルスバナナの活用法

コーヒーを精製する過程は

エチオピアではほぼ人力。

生豆として日本に来るまで

どれだけの人が携わって

どれだけの労力と時間が

費やされているのかを目の当たりにして

頭が下がる想いでいっぱいだ



皆んな笑顔で

歌を歌いながら仕事をしている

と思っていたら

歓迎の歌と踊りがスタート!

シダマ地区伝統の民族音楽

テンションが上がり思わず飛び入り参加!

エチオピアと台湾と日本

お互い言語は違うが、

伝わるパッションは世界共通

心を開いて対話をするということ。

今回の旅のテーマにしている事が一つ叶う。



それにしてもエチオピア人は

スタイルが良い。

見事に実った、たわわな乳が

ダンスのたびに揺れる、揺れる。

出るとこ出てしまるとこしまるってこれですな。

遺伝子の違いを見せつけられる〜



エチオピア生産者が抱える大きな問題を

エレアナさんが熱く語る



①ユーカリ

(焼却施設がないエチオピアでは日常的に火を起こす必要があるので
長く燃焼してくれる素材として政府が栽培を許可したため
街中にはユーカリの木がたくさん植えられるようになった)



②チャット

(アルコールを飲まない宗教の教えがあり、
アルコールに代わる、Happyになれる覚醒植物のこと)

つまり合法ハーブっすね。



エチオピア人にとって

生活の優先順位の高い

ユーカリやチャットが

コーヒーより高額で取引され始め

コーヒーに取って代わってきた。


ユーカリやチャットは土壌や周辺の木から

水分と栄養を奪い育つため、成長が早い。


そのため、ユーカリの近くに

元々自生している木は葉が茶色く

枯れ始めるとエレアナさんは悲しそうに話してくれた。

コーヒーの木だけでないまわりの木

全てに影響する。

かつては4年前緑が生い茂っていた森も

枯れ始めコーヒーが育たなくなった


③コーヒーの知識が少ない(ない)企業の参入

コーヒーの知識がない母体企業が

利益優先のために参入して

品質 < 安さ

という基準で流通が増えてきたという。

同じグレードでも企業によって品質基準が様々

これがエチオピアコーヒーの

品質低下の理由の一つ。

美味しいエチオピアコーヒーを

飲むために私たちロースターが出来ることは

品質の良いコーヒーを作っているエクスポーター(生産者と架け橋になってくれる企業)から

適正価格で購入してお客様に届ける事。


それが生産者さんの生活を支えられる収入源に繋がり、
消費者である私たちも永続的に美味しいコーヒーと繋がっていられる。


④エチオピア人口の80%が教育を受けられていない

そして、もう一つの問題

歯を磨く

部屋を掃除する

ゴミをゴミ箱に捨てる、

という当たり前のことが、当たり前に教えられていないという現実。

親から教えてもらう教養も

親が教育を受けられていないから

子どもに教えてあげられないという。

立ち寄る街中にゴミが散乱する様子が見られる。
これは教育を受けられていないから誰も気に留めないというのだ。



そういえば、

曜日、時間に関わらず

道端に老若男女に赤ちゃんまで人、人、人。

今日は祭り?と思うほど

朝から夜遅くまで人で溢れている。

もちろん学校に通えない子供が多い。


エチオピアの現実を知り、

ウォッシングステーションでの仕事量を知り

想像以上の深刻な問題

その問題とは裏腹にエチオピアの人は

目がキラキラしててハートフル。

握手やハグをし合って

何だか嬉しくも

大きな問題が解決されない現状に

胸が締め付けられる思い

その思いを胸に

明日はイルガチャフェのWete Ambela Coffeeへ

きっとイルガチャフェにも抱えている問題があるだろう。

まだまだ伝えたいことは

尽きないけれど、

それはまたビーンズ瓦版にでも書きましょか。

またの機会に。

2日目が濃い〜ので2本立てにしましょ!

後半は【シダマ地区伝統のお宅訪問編〜】