カフェイン以上の何かを求めて
多くのコーヒー業界の人たちのように、偶然出会ったかけがえのない一杯のコーヒーに恋に落ちたことをきっかけに、本業を捨てて、コーヒー愛好家からバリスタ、ロースター、生豆バイヤーになって今に至ります。
コーヒーを生業にしてからは、ビジネスを続けていくために結果を出さなければならないと思って取り組んでいるときもあったけれど、やっぱりコーヒーには人と人をつなぐ独特な魅力があります。コーヒーラバーとバリスタ、バリスタとロースター、ロースターと生産者。お互いが意識しているか否かに関わらず、それぞれは分かちがたく結びついていて、一杯のコーヒー以上の何かを生み出していたのです。きっとコーヒーの仕事を通じてさまざまな経験をしたことが、単なるお金儲けではなく、文化をつくろうという発想に繋がっていったのだと思います。
そんな中、私はTYPICAというプラットフォームに出会いました。小さなロースターが参加できる興味深いプラットフォームでした。
他の文化や環境で同じような悩みや過程を経験したロースターたちとコーヒー産地の経験を共有し、コミュニティの一員になることはとてもエキサイティングです。ロースターが語る楽しくて豊かな話が、TYPICA Labを通じて世界中のコーヒーラバーに届くことを期待しています。私はソウルの路地で店を営む一ロースターにすぎませんが、感謝しています。