コーヒーは暮らしを豊かにする[#6]

モプラコでのビジネスカッピング。

カッピングテーブルは体系的に整っており、モプラコの人々も一糸乱れずに動いていた。

それよりも興味深かったのがエレアナ夫人の昔話と、コーヒーの神様がいるというエピソードだ。

そして大量のコーヒーをカッピング。

Wete Ambelaとは違い、均一に焙煎された豆が提供され、みんな一定の時間でカッピングテーブルをを回っていた。

先にモプラコを見学していたので、繊細にカップノートをチェックすることができた。

気に入ったカップもあった。

なんと、コーヒーから現地の食べ物の風味を感じる。これには驚いた。

ただ、ウォッシュドで精製されたカップでも現地の食べ物のカップノートが感じられた。アナエロビックだからなのだろうか。

そのカップノートは産地の環境に由来するものだと思う。帰国後もまたカッピングをしてみたい。

忘れられないエチオピアでの経験ももう終わりだ。夢を見ていたようだ。

チェックインの時に、自分自身を振り返ってワクワクすることを探そうと考えていた。今回の旅ではそれを達成できた。

TYPICAの方々には感謝しかない。

私は、慣れた環境で代わり映えのない日常を送っているうちに、情熱を失っていた。

ロボットのおもちゃの肌触りは、子どもの頃の良い思い出として残っている。

エチオピアという異国での体験は、自分自身を振り返る良い機会になった。この旅も同じように、良い思い出として残るだろう。

エチオピアコーヒーの起源を目にし、嬉しかった。同時に、心がヒリヒリする。

心落ち着く景色と現地の人々を後にして、私は再びルーチンワークの日常に戻る。

誰かの人生に豊かさをもたらすために、ロースターやバリスタとして価値のある仕事をやっていきたい。

バイバイ、エチオピア…