生産者との対話
(二日目)
丸一日のフライトの末、ついに私たちはエチオピアの生産地に最も近い都市、Awassaに到着しました。
ホテルにチェックインした後、一息つく間もなく、すぐに交流イベントが始まりました。台湾と日本のロースターはすぐに親しくなり、今回の旅の意義や目的、自分たちの期待や将来への希望などについて話しました。
日本と台湾という、異なる国から来た者同士、遠慮がちの会話から侃々諤々の議論となりました。言葉も通じなかったのが、いつの間にか英語を並べてしゃべるように。決して簡単なことではなかったけれど、むしろ真心のこもったやり取りができたように思います。みんな我を忘れ、自分が一番真剣に取り組んでいることを質問する、この連帯感は本当に素晴らしいと思いました。
最も印象的だったのは、Moplacoのオーナーであるエレアナ・ジョーガリスさんからのお話です。
エチオピアのコーヒーの品質を生み出す要因、環境の保護、生態系の循環、そしてCOE大会の影響等など、生産者の現状や苦境に対する理解が深まりました。またコーヒー消費国である私たちは一体何ができるのかを深く省みるきっかけになりました。
このリアルな話は、そこにいた全てのロースター達の心を動かしました。この一粒の種子から一杯のコーヒーに至る旅が、いかに困難なものか、私たちは徹底的に探求する決意を固めました。