伝説の産地、イルガチェフェへ

イルガチェフェ地区で、世界的に有名なWete Ambela社の中でも最大の精製所であるウォテコンガを訪問しました。

この広大な工場では、コーヒーチェリーの収穫やふるい分け、一次選別、脱殻、格付けなど、異なる処理方法の管理、倉庫保管など、全てが整然としたシステムで管理されています。

イルガチェフェは最も有名な地域なので、比較的、生産者たちの収穫意欲が高く、高い価格での販売が可能で、高い生活水準を実現することができます。

ウォテコンガの一時保管庫

前回と同じテーマであるキュレーターと生産者の関係に戻ります。Wete Ambela社のエリアスは比較的高い買付価格を提示していますが、生産者たちはやはり全体的な環境の制約を受けていて、生活も貧しい傾向にあります(教育、物価、疾病、政府など)。

理念を持ったキュレーターであっても、生産者を説得し、正しい情報を提供することしかできません。「より高品質なコーヒーさえ栽培できれば、我々はより高い報酬を一緒に掴める。そうすることで初めて一緒に生活を変えられる」とエリアスは言います。

生産者との本音での対話

「より良い未来に向かって一緒に邁進する」一見すると簡単に共有できるように見えますが、1人のキュレーターが相対するのは500人以上にのぼる生産者です。退路はありません。

実は、高品質なコーヒーの裏側には、語り尽くせぬ切ないストーリーがあります。

私たちロースターは何か解決策を聞き出せたでしょうか?答えは「解決策はない!」でした。

高品質なコーヒーを購入し、より心を込めて焙煎し、最高の味を全ての方々に提供することしかできません!これが私にできる唯一のことです!

エチオピア産地版のEK43を取り出す
生産者の人たちに、彼らが栽培したコーヒーを淹れて提供するのは本当に感動的でした!