Day 4 光と闇
ロッジで目覚める。
夜とは違い鳥の声、特にサルの声が目立つ。
木々から溢れる光は今日も最高。
毎日思ってる気がする。毎日浴びたい。
朝食の前に、
この旅に度々出てきたフォルスバナナのデモンストレーションタイム!
これの可食部をなんと3ヶ月も発酵させた生地を使ってその場でクレープ状の食べ物を作ってくれた。
インジェラとはまた違った食感と酸。
エチオピアは発酵食が多くて感心する。
日本との共通点!
そしてロッジのご飯。
昨日の夕食から相変わらずおいしい。
そして僕たちを気にかけてくれるオーナー。
かわいいです。
そして今日はモプラコのウォッシングステーション見学に向かう。
もちろんロングドライブ。
この旅の大きな核を担っている車移動。
実は全ての車には経営やコーヒートーク、リラックス部屋(名ばかり笑)
などトークテーマが振り分けられている。
なのでそのときの乗るメンバーが変われば、
話す内容も変わり、乗る度に違う意見や考えが交わる。
むしろこの車移動トークが、今回のTYPICA Labの裏テーマなのかと思うほどに。
ロースター同士の対話から生まれる思考と洗練。みんな乗るたびに顔が変わっていました。
自分ももちろん例に漏れず。
この対話から自分が設けたテーマに近づく手がかりを数え切れないほど得られました。
もはや移動の革命です。
移動嫌いの自分が車に長時間乗るのを楽しみにしてたほどに。
この日ももちろん対話が止まらず。
が、いいところで目的地に到着。
ここで終わるからこそ自分で考える余白も生まれる。
で、着いたのがHomashoエリア。
全く聞き馴染みのないエリアだなと思ったが聞くとここは標高がなんと2,300mで
地球温暖化によってチェリーの生育のクオリティが上がったエリアとのこと。
前日は悪い面もあったがこういったまだ見ぬエリアが開拓されていくワクワク感も感じる。
そしてここはモプラコとは提携的な位置づけでのウォッシングステーション。
こういった運営システムなどの話を聞けるのはほんとに現地ならではだと思う。
そのあとはKokosaウォッシングステーション。
蛍光色のモプラコTシャツを着たエチオピアンガールズたちによるウェルカムソング&ダンス。
思わず手拍子と笑顔が溢れる。
そして実際にウォッシュドのプロセシングを見せてもらう。
目で見るパルパーからチェリーがパルピングされていく工程。それを発酵槽へ入れていく。
あのコーヒーを発酵槽に追いやる棒?みたいなのを触って体験させてもらったがこれもなかなか大変。
本やYouTubeで簡単に見れる映像。情報。
コーヒーがコーヒーに進化する過程。
神秘的に感じた。
百聞は一見に如かず。本当にそう。
そのあとはウォッシュドに使われた汚染水はどうなるのか気になってると、
さすがエレアナさん。そんなのお見通しでもちろん教えてくれる。
水路の先にある溜め池にまず溜めたあと
周りの植物の浄化作用と発酵で、
有害性が無くなったあとに川に放流していると。
ニオイ対策にはライムがいいんだよとのこと。
さすが環境を大事にしているエレアナさん。愚問でした。
全てが循環している。
またまた施設内散策。
スペシャルプロセスされたチェリーに見て触れて。美しい。ほんとにきれい。
規模が大きくて何を見てもワクワクしっぱなし。
そのあとはステーション内のテントでプチパーティ。
おいも祭り。エチオピアのいもうまいよなぁ。あとはホームメイドのはちみつのお酒。
これがなかなかにストロング。おいしい。
と、楽しんでると雲行きが怪しくなり恒例のスコールタイム。急いで車に戻る。
もっとステーションに触れていたかった。
そしてロッジに戻りディナータイム。
この日は日本チームのテーブルにエレアナさんを招いて食事。
聞きたいことをとにかくたくさん聞いた。
COEについてどう思う?ってことに対してもここに書いていいのかと思うほど闇を感じた。
そしてエチオピア人の国民性の難しさについての話。
エレアナさんが今までいかに苦労が絶えなかったのかを垣間見た。
エレアナさんはとにかくリアルで
光の部分も闇の部分も包み隠さず教えてくれた。
本当にこのときの会話は印象的で、
日本に帰ってきてからもたくさん話すことになると思う。
そして夜も更け部屋に戻る。ロッジ最後の夜。
とりあえずお風呂に入ろうと思ったら停電。
これがロッジの日常である。
明日からは首都に戻る。
産地エリアはこの日が最後。
いろんなことを回想しながら眠りについた。