Day 4

朝、エレアナさんいわく「捨てるものがない作物」であるfalse bananaを見せてくれた。すべての部分が食べられるだけでなく、コーヒー生産過程で出る汚物を吸ってくれるし、日陰も提供してくれる。 ただ、食べられるようにするためには、葉についている茎をかき出して固めた後、チーズの匂いがするまで3ヵ月ほど熟成させるらしい。その後、束にして水気を絞った後(この水は飼っている牛のために使われる)、エチオピアで生産される塩をふってから軽く焼いて食べるのだそう。ブランチ感覚でサクッと食べられるメニューの一つだという。 車の中では、ヒロさんと焙煎について楽しく話した。焙煎技術の高い日本の店にぜひ一度行ってみたい。

ベンサ川周辺のベンサモウォッシングステーションを訪れた。このステーションは周辺の小規模農家のコーヒーを買い取るためにつくられたものだ。Moplacoでは70%を出資して管理する一方、生産者は残りの30%を出資して月給ももらえる。ウォッシングステーションを直接管理することにより、長期的に効果が出るという。

その後、ココセウォッシングステーションを訪問し、プロセスを見ることができた。機械でチェリーの皮をむいた後、処理されたチェリーの皮と水で自然に優しく処理していた。熟成後、チェリーの皮は周辺農家に肥料として提供し、処理された水は貯水池で浄化してから川に排出するという。 発酵槽では何かを添加して発酵していた。アフリカンベッドでチェリーを乾燥させる姿も見ることができた。乾燥で重要なのは日陰でゆっくり乾燥させることだった。日除けの下で3日間、太陽の下で3日間、計6日間乾燥させていた。 ステンレス製のアフリカンベッドもあったが、値段が高くて現実的ではないようだ。しかし、突然降ってくる雨からチェリーを守るにはとても良いという。

ステーションを見学した後、コーヒーセレモニーと一緒に簡単な料理を提供してもらった。ジャガイモ、サツマイモ、パッションフルーツ、そしてシダモ伝統のスパイシーバター(バターの質感ではなかった)を食べ、ハニーアルコール(韓国のマッコリに似たもの)を飲んだ。

今回の日程も移動が長く、道路の状態が悪くて体力的にきつかったが、本でしか見たことがないステーションを自分の目で見た体験はとても貴重だった。

今日は日本のロースターとMoplacoの社員の隣で夜ご飯を食べた。話してみて、努力さえすればグローバルに仕事をすることができると思えた。何より自分の実力を高めなければいけないと感じさせられた時間だった。今日も周囲から聞こえるハイエナの鳴き声を聞きながら眠る。

ベンサモ
Fully washed
Honey bean
False banana
夕食にラーメンを出してくれた