駆け抜ける
2/11夜、成田にて。
心躍り胸弾ませながらのチェックインのつもりがそこには異様な緊迫感。
何の手違いかビザが発行されず搭乗拒否になりかねない状況が待ち構えていようとは。

いやしかしここはショックを受けているいとまも無い。
どうにか旅立ちの手筈はないか模索した後、誓約書付での搭乗を許された。
後々のAddis Abebaでのビザ認証待ちでも、
国内線乗り継ぎタイムリミット付のSIM購入でも、この危なっかしい旅立ちの攻防は続く

とにかく素直に事が進まないのだ。それでも小さな可能性を、バトンを、
かろうじて繋げながらの綱渡りの旅は私たちを最初の目的地まで繋げてくれた。
道を無理やりこじあけたようななんともいえない感覚。これから足を踏みいれる世界から覚悟を問われているようだった。

奇跡的な繋がりの果てに、日本チーム台湾チームも危機を乗り越えたメイト感ですでにあたたまっている雰囲気。
そのままMoplacoさんとの対話へ。疾走感と安堵感と夢現感の入り混じる旅のはじまりに、頭からいろんなものが溢れてきそうだった。
太陽の眩しさも異様な風の強さもこの体の疲労感も、きっと一生忘れられない景色。