序章

この写真の風景が、初めて産地に行き、彼らのコーヒーを買う意味を考えその時点での自分なりの答えを出したときの1枚だ。

そこには、はっきりとした「豊かさ」があり、そしてそれは自分には持ち合わせていない「豊かさ」でもあった。

もっとその「豊かさ」の奥を知りたい、その奥を知るともしかするとその「豊かさ」はまぼろしだったのかもしれない。

そんな葛藤もありながらでも知りたい、もっと感じるべきだ。

と。

これがコーヒーを生業とし、産地に足を運ぶ意味のわたしなりの序章である。