期待に満ち溢れ、出発準備万端

もうすぐタンザニアとケニアの産地へ向かう。台湾にとってこの二つの国は、馴染みのない国ではない。しかし、出会える生豆はわりと単一的だ。特にタンザニアは、半分以上がコマーシャルグレードとして流通するコーヒーで、スペシャルティグレードのコーヒーにはあまり触れることができない。

2022年、TYPICAのケニアとタンザニアを味わった時、これまで焙煎したことのあるロットより、甘さから酸味、ボディーまで、全体の質の水準が非常に高いと感じた。

今年、幸運にもこの二つの産地の農園を訪れることができる。産地でどのように農園を管理しているのか、精製方法の過程はどうなっているのか、カッピングの方式…など現場の最前線に触れられる。私たちロースターが今後焙煎していくうえで、コーヒーの背景にある本質への理解は、より具体的な基礎知識として活かせるだろう。