行ったことのないケニア・タンザニア

ケニア・タンザニア、ボリビア、エルサルバドル・グァテマラ、エチオピアの4つの候補地を聞いて、どれを選択するか、そこでまず思ったのは行ったことのないコーヒー産地に行きたい、ということでした。

ボリビアへは行ったことはありせんが、隣国のペルーは過去に訪れています。ペルーのコーヒーは多種取扱がありますが、特にボリビアと国境近くの南部のコーヒーが私にとって興味深く、地形や文化、コーヒーの性格に近いものを感じています。

エチオピアはコーヒーの起源であり、多くのロースターにとって聖地のような場所であり、その品質やテイストをとってみても決して欠かすことのできない最重要産地であると思います。当店にとっても正に同じで、それ故これまでに3度、隔年で訪ねています。

さて、今回選択したケニア・タンザニアの2国、エチオピアと同じく東アフリカのコーヒー生産国であり、エチオピアとケニアは国境も接しています。しかしながらコーヒーの性格や国の様相、文化は大きく違うという認識です。ケニアのコーヒーは、豊かで弾けるような酸と共に濃密な果実味を持った唯一無二のキャラクターで大好きな味覚です。今以上に取扱量を増やしていきたいと考える産地であり、実際に訪ねてみてこの特異な風味の理由を肌で感じてみたいものです。

タンザニアは、キリマンジャロ コーヒーとして長く日本に流通してきたコーヒーですが、その産地像はまだまだ謎に包まれているように思います。甘いハーブのような風味をイメージしますが、想像より多様で驚きが得られるのではないかという期待感でワクワクしています。

参加する皆さんも経験豊かなロースターの方々。皆で行けるこの機会、東アフリカ二国のもつ魅力を映像で、言葉で、表情で伝えていけたら何よりです。