アカシアヒルズ②

どんどん日程が進んでおりますが、少し巻き戻して自然の強さと美しさを感じた翌日から。

翌日は再びカッピングからスタート。

レオンさんの管理するTembo Temboの他、周辺農家さん、最初に見学したジョージさんのコーヒーなどスペシャルティグレードからそこを目指すコーヒーまで色々な品質のコーヒーをカッピング。

農園の管理、生産処理の管理、良いコーヒーには良くなる理由があり、ネガティブな事を感じるものにはその理由がある事を、農園見学、レオンさんとの対話を経て、理解したカッピングセッションでした。

去年も言っていたことですが、タンザニアは気候的にナチュラルがとても素晴らしいフレーバーが出ます。今回カッピングしたのは、ほとんどウォッシュドとハニーでしたが、ナチュラルも1つだけ最初の日にカップしました。一通りカッピングして振り返ると、やっぱりナチュラルが良かったよねと、ナチュラルの可能性に期待が高まりレオンさんとも活発に意見が交わされました。

カッピング後はアカシアヒルズの生産処理場を見学。アカシアヒルズは木製の乾燥棚に日除けを設置する事で乾燥時間が長くなり味わいが良くなる、逆にテンボテンボは日除けがないのと、乾燥棚が木製ではなくメタルなので気温の影響を受けやすい。それがこういう味に繋がるのか、とカッピングの結果と生産処理場の姿が結びついて理解が深まりました。処理後の保管場所の環境もその後の品質維持に大切な要素で、だから今年のコーヒーのこういう味わいだったのか、と現場で見る事で納得できた事もありました。

その後はテンボテンボの生産処理場を見学。

乾燥棚がメタル製、日除けがない

コーヒーの価格が上がっているので、コーヒー豆の盗難があるとの事。野生動物対策かと思った柵は、盗難対策だとおっしゃっていました。農園が広く、終日監視もできない環境では対策にも限界があり、難しい問題だと感じました。

テンボテンボ農園の後は空港方面へ移動。タンザニアではレオンさんの人柄や品質向上に向かう姿勢、フィードバックを真摯に受け止める姿に、レオンさんのコーヒーをこれからも毎年継続的に購入していきたい、と強く感じた滞在でした。