⑧ DAY5 前半 〜Nardos coffee export ドライミル見学&カッピング編〜

エチオピア後半

Awassaから都市部アディスアベバへ

今日から首都アディスアベバへ戻り

カッピング3日連続のスタート!

カッピング初日はNardos coffee

出迎えてくれたのは

Nardos coffee export のビニヤムさん

右から2番目がビニヤムさん

長身小顔のナイスガイ!

29歳にして会社の若きリーダー

奥様のヨディさんは終始ビニヤムさんを

一歩下がって見守る慎ましさ

この謙虚さ、大事よね。

私たちは忘れてる。

この謙虚さ、どこに置いてきたの?

…日本に帰ったら取り戻そう。


さて、今までは

MoplacoやWete Ambela のウォッシングステーションを見てきた。

(農家さんが収穫したコーヒーチェリーを

持ち寄り、脱穀したり、選別したり、

洗ったり、天日乾燥させる場所)


今日訪問した

Nardosはドライミル。

(ウォッシングステーションで

乾燥させた外皮付きの生豆の状態で

このドライミルに送り、最終加工する工場のこと)

規模の大きさたるや!

働いている人たちも

淡々と無駄のない動き。 

そして、驚いたのは麻袋を軽々と

担ぐメンズたち。

麻袋1袋はパーチメント付きなので100キロ近いという。

多い時で2トラック分(1200袋)

2〜3人で運ぶ

まるで超人の域。

日本のドライバーさんが台車で

エンヤコラ必死に持ってくる重さを

彼らときたら、肩に乗せて小走りで

次から次へと運んでいく。

ビニヤムさんの話によると

ここ2〜3年は降水量が少なく、

チェリーが熟しすぎる。

早熟は糖分が生成されにくく品質が下がる。

その中でも、標高が高い地域が美味しい。

雨は降らないけど、温度が低いから

成長がゆっくりで糖分が生成される。

そして、標高が高いチェリーは小粒。


去年もCOEで話題になった

エチオピアコーヒーも

小粒〜!と驚いたことを思い出した。

美味しい=大きいではない。

エチオピアコーヒーに対してグレード以外に

標高と小粒という点も産地選定していく上で条件にするべきと実感した瞬間。

日本の果物と同じ。

ここでりんごを想像してみる。

標高の高さが昼夜の寒暖差を生み、

その寒暖差が糖度と酸味、

味わいの凝縮さに直結する。

コーヒーも果物と同じ考えで栽培されてる。

違う国、違う土壌だから、

違う栽培方法というわけではない。

同じ原理。


エチオピアには現在、

総称として原生種(1万種以上)があるが、

最近は標高や地域、サイズにより

名前がウォリショやクルメ、ベガなどと

ネーミングされるようになったそう。

もはや、原生種が何種あるのか、

正確に把握できる人はいない。

ビニヤムさんの話は尽きないが

そうこうしているうちにカッピングの時間

私たちにとってはSCAに則った

カッピングは初。

ビーンズのカッピングは

実際にペーパードリップして

消費者が最も多く飲む方法を

いわゆるカッピングとして採用している。

その方法で抽出効率の悪いコーヒーは

消費者に提供できないと考えるから。

ビーンズなりの持論と一般論を併せた

方法でコーヒーを採用するようにしている。


知識ゼロベースなので、皆さんに

カッピング方法を指導頂きながら

ビーンズに合う豆をカッピングし、

探し始めていく。


Landmadeの上野さん曰く、


『まずは目の前のカップをただ楽しむのみ!

慣れてないとか関係ないよ!楽しもう!』


物凄くわかる!

何十種類もあるコーヒーから

お気に入りの一杯を探す。

世界基準で条件の定められたカッピング。

確かに、カッピングという方法が最も

ブレが少なくテイスティング出来る。

私たちの中でカッピング抽出に価値が見出された瞬間。

視野が広がる瞬間。

さぁ、目の前の一杯を楽しもう。

その一言で、緊張のカッピングが

一瞬にして楽しい会場に。

スポンジ体になり、

全ての感覚を研ぎ澄ませて、

コーヒーの香りの世界に入り込む。

私たちが求めてるコーヒーを

探し出せたのも大収穫✌️

乞うご期待!

Nardos Coffee のチェスターコートがカッコいい。 豆1袋買ったら特典でプレゼントしてくれないかな。

DAY5 後半に続く

みんなで記念撮影
あまりにも可愛いエプロンだったので・・・記念に1枚
麻袋のプリントも自前!
飾ってあった絵